ikko OH1
- お勧め商品
ikko OH1 イヤホン カナル型 ダイナミック+バランスド・アーマチュアドライバー リケーブル MMCX
<OH1の主な特徴>
- 軽量の航空アルミ材をハウジングに利用し内部共鳴を低減。
硬度の確保と、ハウジング重量の軽減を実現する為に、航空宇宙産業にて利用される軽量アルミ合金にてハウジングを作成し内部の共鳴を低減しました。 - チタンドライバー+BAとの組み合わせで低域から高域まで広がりのあるサウンドを実現
チタンダイヤフラムのダイナミックドライバーで広がりと厚みのある低域を実現。高域部分はKnowles社のバランスド・アーマチュアを組み合せる事で、全体的に繊細なサウンドに仕上げる事ができました。 - 人間工学に基づいた軽量ハウジングにより快適なリスニングを実現
OH1は人間工学に基づいたハウジング形状は、薄い形状で耳への収まりが良く快適な装着感を実現しています。また、軽量の航空アルミ材を利用しているため、片側約6グラムの重量の恩恵にて、外耳道及び耳への負担が軽減されます。これにより従来のイヤホンよりも疲れが少なく快適な装着感とリスニング環境を実現しました。 - 高純度OFC銀メッキケーブルを採用
標準装備の高純度OFC銀メッキケーブルは装着感の安定性を考慮し2PINコネクターを採用、高域から低域まで繊細で音の伸びの良さをサポートします。
OH1 | |
ドライバー | Knowles 33518バランスド・アーマチュア+10mmダイナミック(チタンダイヤフラム) |
感度 | 106db |
インピーダンス | 18Ω |
再生周波数帯域 | 20 - 40,000Hz |
プラグ | L型ステレオミニプラグ(Ф3.5mm) |
ケーブル | 2PIN着脱式コネクター 高純度銀メッキOFC銅線(1.2m) |
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ikko OH1 イヤホン カナル型 ダイナミック+バランスド・アーマチュアドライバー リケーブル MMCX についてのレビュー(2件)
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概要
ikko oh1は所謂中華イヤホンの1種です。
筐体はアルミ製でとても軽く装着感は良好です。また筐体も小さく耳介の三角窩にすっぽりと収まり、耳から飛び出ないところもスマートで良いと思います。カラーリングについても艶感のあるマットブルーのため傷も付きにくく、付いても目立ちにくい仕様となっています。ケーブルは丁寧に編み込まれており、とても柔らかく、タッチノイズとは無縁でした。
プラグはL型を採用しており、こちらは人によって賛否はあるでしょうが、ケーブルをプレーヤーに巻き付ける方にとっては断線を気にしなくても良いという点で、評価できるポイントだと思います。スペック
BAドライバー: Knowles 33518
DDドライバー: 10mm チタンダイヤフラムダイナミックドライバー
音圧感度: 106dB
周波数応答範囲: 20Hz〜40KHz
イヤホンプラグ: 3.5mm
リケーブルプラグ: 2pin
ケーブル長: 1.2m
イヤーチップ: バランス型、ボーカル型其々S・M・Lの3サイズ音質
まず、パッケージには2種類のイヤーチップが入っており、其々で音の方向性が異なります。『Balanced Eartips』
高音域・中音域・低音域とどの領域も過不足なく出ています。音にも厚み(深み)があります。ボーカルも伴奏に負けず前出ておりフラットな音作りといったところでしょうか。
曲によっては低音域が若干強く感じることもありますが、それに比例して高音域も埋もれることなく主張しています。
また、高・中・低音域と音の分離感や解像度が高いです。『Vocal Eartips』
伴奏が一歩後ろに下がり、ボーカルが前面に出てきます。所謂かまぼこ型の音になります。
ボーカルをとても聴き取りやすくなる反面、伴奏が奥に退がるため、バランス型のイヤーチップでは感じられた音の厚み(深み)が無くなり、伴奏が薄っぺらく感じます。そして、高音域もシンバルやシンセサイザーなどが少し刺さる感じも見られました。
しかしながら、音楽以外で例えばオーディオブックなどの朗読では声を聴きやすく、ナレーターの息遣いまでも聴き取ることができ、イヤーチップを使い分けることで、音楽だけでなく様々な用途に使用できるという点で種類の異なるイヤーチップが同梱されているというのは評価に値すると思います。総評
oh1自体の評価としては、ハイブリッド型の利点を生かして、中低音域をDDが担い、高音域と音場の広さを BAが担っており、とても高い次元でバランスがとれています。
しかし、筐体に音圧を調整するダクトが2箇所あるのですが、このうち1つはイヤホンを装着しても耳介の外を向いているため、音漏れがあります。
電車やバスなどでは音量を上げすぎなければ気にならないレベルですが、静かな環境ではどのような曲を聴いているのかハッキリ分かるレベルで漏れています。この点だけはマイナスですね。
【デザイン】
宣材画像と現物とのギャップで落胆することのない、素晴らしいカッコよさです。
金属製の筐体はチープさを感じるほど軽くなく、長時間の装用で負担となるほど重くないという絶妙なライン!
また筐体のみならず、ケーブルのコネクタやプラグ部分、分岐に至るまで同一カラーの意匠としているあたり、プロダクトとしてのコダワリがふんだんに感じられ、よっぽどのことでない限り他社製リケーブルを使用する気になれません。
【高音の音質】
不足なく抜け良くシッカリと伸びてくれます。
近年ハイレゾ対応を謳うもので4~7kHz付近にピークをもたせ、高域出てますアピールなチューニングを施した機種が多い中、本機はつとめて自然で非常に好感が持てます。複数ドライバーを搭載しているとは思えないほどのナチュラルさは(良い意味で)BAドライバーの存在を忘れさせてくれます。つながりの不自然さや位相ズレも感じられず、エンジニアの苦心が窺い知れます。電子音楽よりもロックのライブ音源やアコースティック音源での魅力が光ります!
【低音の音質】
片側に2箇所設けられたベントのおかげか、適度な空気感を伴った弾むような低音は本機における真骨頂ではないかと感じます。
ミッドローが最も充実していますが、ボトムの沈み込みも素晴らしく、このあたりはBAドライバーのみでは成し得ない、D型ドライバーを使ったハイブリットならではの表現力だと感じます。
空間的広がりはコンパクトながら、上記のような非常に上質な低音のおかげで、さながらライブハウスや小さめのホールの最前列で聴いているかのような迫力、臨場感がもたらされます。
【フィット感】
金属製ながら軽量に仕上げられた筐体はコンパクトでフィット感良好です。
ノズルが短めで、外耳道奥に差し込むことなく耳のくぼみで固定させる装着のため、長時間装用でも負担が少ないのも良いです。他機種で普段使うイヤピよりワンサイズ大きめの方が装着感、遮音性とも良さそうです。
【外音遮断性】
IEM方式の機種としては標準的だと感じます。私の場合はベントによる影響も感じません。上記のとおりノズルが短いので大きめのイヤピ推奨ですね。
【音漏れ防止】
日常使用するに支障をきたす場面は少ないと思われますが、ベントによる影響が耳の形次第では少し気になるかもしれません。
【携帯性】
付属の厚みのある布製ポーチに入れれば傷つく心配もなく、ポッケに鞄に余裕の携帯性!
【総評】
一見してスタイリッシュでクールな外観、見かけ倒しと舐めてかかるとヤケドしてしまいそうなほどの並々ならぬ情熱が、本機から紡ぎだされる一音一音から感じ取れます。細部の再現性、解像度感も非常に良好で「優等生イヤホン」だと感じます。
代理店様から忌憚のない意見を、と言われていたので粗探し的スタンスで様々聴きましたが、正直「参ったな、こりゃ」というのが率直な感想です。
それでもあえて、あえて!苦言を呈するならば、ユーザー(特に複数機使い分けるイヤホン好き)はオール4の音を鳴らす「優等生」を常時求めている訳ではないのですよ?ということ。本製品の価格帯で、こと音質でまともに張り合えるライバル機はさほど多くはないでしょうが、確実に「代わり」が利きそうなサウンドではあります。
ある程度万人受けしそうな一定ラインは保ちつつ、ニッチな要望にも応えられそうな抜きん出た個性!その辺が感じられると尚良かったと思います(ホントに無理矢理難癖付けてる感あるな…)。